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50代からの筋トレが大変な理由とは?
50代に突入し、年齢を切に感じることがあると思います。
特に体型に関してもお腹がたるみやすくなったり、疲れが抜けなくなってきたということはありませんか?
しかし、年齢に負けずに頑張って筋トレをしよう!と一念発起して、いつまでも若々しくいたいと思う男性も多いのではないでしょうか?
近年の筋トレブームや、パーソナルトレーニングジムの流行から、40代、50代になってから筋トレを開始する方の人口は格段に増えています。
こうした考えは非常に健全かつ素晴らしいものであり、ぜひとも頑張って筋トレを行っていただきたいのですが、50代から筋トレを始めるということは、決して楽なことではないということを認識しておいてください。
以下、50代から筋トレを始めることがどれだけ大変なことかということを解説します。
ただし大変だからといって、正しい認識と正しい方法で筋トレに臨めば、確実に筋肉をつけることができます。
若い時よりも基礎代謝が落ちる
まず、加齢に伴い人間の基礎代謝は落ちていく傾向にあります。
上記の図を見ていただきたいのですが、人間の基礎代謝は、男性の場合は15~17歳をピークに下降していきます。
つまり、まだまだ若い20代であっても、ピーク時から比べると基礎代謝は落ちているということですね。
基礎代謝とは、生命維持のために自然に消費されるカロリーのことであり、例えば体温を正常に保ったり、内臓を正常に機能させるために消費されるカロリーになります。
一般的に50代の場合、基礎代謝量は1日当たり1,350kcal程とされています。
しかしこれはあくまでも平均的な数値であって、筋肉量を増やすことにより基礎代謝は確実に上げることができます。
基礎代謝が上がることにより、体脂肪がつきにくく、また燃焼されやすい体質になることができます。
同じ食事量でも引き締まっている50代とそうでない50代がいるのは、基礎代謝が大きく関係しています。
筋肉の発達スピードが遅い
年齢を重ねることにより、筋肉は発達スピードが遅くなります。
これは加齢に伴い筋肉量は減少しますので、50代までトレーニングを本格的に行っていない人の場合、スタート時点での筋肉量が少なく、筋トレで重量を扱いにくくなります。
その他にも筋肉細胞や内臓も年齢を重ねていきますので、どうしても筋肉のつくスピードは遅くなります。
しかし、だからといって筋トレをしても意味がないということではなく、筋トレ継続的に行うことで確実に筋肉量を増やすことは可能です。
年齢を理由にして何もしないというよりも、筋トレをした方が断然良いということです。
50代からでも筋トレを始めた方が良い理由
50代で筋トレを始めることは決して簡単なことではありません。
しかし、日々の努力を続けることで成果を確実に感じることができますし、筋トレを行う事により得られるメリットは多数あります。
以下、50代からでも筋トレを始めた方が良い理由について列挙していきます。
疲れにくい体になる
筋トレを行い、筋肉量が増えることにより、疲れにくい体を手に入れることができます。
仕事帰りや少し体を動かしただけでも疲労を感じてしまうことはありませんか?
これは、年齢を重ねる事によりミトコンドリアという細胞が減少していることが原因の1つ。
ミトコンドリアは筋肉の中に存在しており、これが筋肉を動かすエンジンの役割を果たしています。
そして、筋トレを行い筋肉量を増やす事により、ミトコンドリアの量を増加させることができます。
運動をする時はもちろん、日常生活の中で筋肉は絶えず使われています。
ですので、筋トレを行いミトコンドリアの量を増やす事により、疲れにくい体を作ることができるということです。
基礎代謝が上がり体型をキープできる
上記でも解説しましたが、筋肉量を増やすことにより基礎代謝を上げることができます。
つまり、余計な脂肪が燃焼され、また筋肉の発達によりメリハリのある体型を手に入れることができるということです。
筋肉は体を動かす際に役立つだけでなく、正しい姿勢をキープするための役割も果たします。
加齢に伴い背中が曲がってしまう、つまり猫背になってしまうという人が多いのは、背中周りの筋肉が減少していることが原因です。
筋トレをして背中の筋肉をつける事により、猫背の改善に繋がり、ピンとした背中をキープすることができますので、年齢を感じさせない見栄えにすることができるということです。
仕事にもプラスに働く
筋トレを行うことは、身体的・肉体的なメリットだけでなく、仕事の面でもプラスに働きます。
これは筋肉をつけることでメンタル面が改善されるという効果もありますが、しっかりとした科学的な根拠があります。
年齢を重ねる事により筋肉が衰えるのと同じように、脳も衰えてきます。
脳の衰えは集中力の低下や学習効果、ストレス耐性が低下します。
筋トレを行う事により、BDNFという脳の神経細胞の動きを活発にするホルモンが分泌されます。
これにより、集中力が増す、ストレスに強くなるというメリットを仕事にも確実に効果を出すことができます。
筋トレは脳にも効果的というのであれば、もうやらないという選択肢はないのではないでしょうか?
50代が筋トレで効果を出すための食事法
筋肉を発達させる上で筋トレが欠かせないのは言うまでもありません。
しかし、筋肉の発達にはトレーニングだけでなく、食事(栄養)も非常に重要です。
ただ闇雲に食べるだけでは余計な脂肪がついてしまいますし、食べなさすぎは筋肉の減少を招きます。
以下では、筋肉を効率的に発達させるために必要な食事法について解説していきます。
摂取カロリーと消費カロリーのバランス
まず、体型を変えるためには摂取カロリーと消費カロリーのバランスを考える必要があります。
摂取カロリーは食事などから吸収されるカロリーであり、消費カロリーとは、運動の中で消費されるカロリーと基礎代謝の合計になります。
人間の体は単純な構造であり、摂取カロリー>消費カロリーであれば体重は増え、その逆であれば体重は落ちていきます。
肉体改造と一言でいっても、体脂肪を落として絞りたい人、筋肉の量を増やして体を大きくしたい人とそれぞれいると思います。
ですので、まずは肉体改造の目的が何であるのかを明確にして食事を摂る必要があります。
ただし、気をつけたいのが、体脂肪を落としたいからといって食事量を極端に減らす、筋肥大が目的であるからといって好き放題食べてOKということではなく、“何を”“どれだけ”食べるのかも大事になってきます。
タンパク質・脂質・糖質から構成される三大栄養素のバランスを考え、その中でカロリー収支を考えるという緻密な計算を行うことで、それをトレーニングと組み合わせると、肉体改造が効率的に行われます。
栄養に関する考え方については、以下でより詳しく解説します。
低脂質、高タンパクな食事を心がける
上記で何を食べるかが重要であると解説しましたが、とにかく筋肥大目的であってもダイエット目的であっても、低脂質・高タンパクな食事を心がけるようにしましょう。
タンパク質は筋肉の材料となる栄養素であり、その他にもトレーニングで破壊された筋肉の繊維の回復・修復を行う役割も持ちます。
筋トレを行う人の場合、1日当たりのタンパク質摂取量は体重×2gの摂取が推奨されます。
タンパク質は肉や魚、卵などに多く含まれていますが、毎日の食事の中で必要量を摂取するのは中々大変なので、プロテインも効果的に活用しましょう。
プロテインはタンパク質を効率的に摂取できるサプリメントですので、1日の必要タンパク質の足りない部分を補うというようにするといいでしょう。
また、脂質の1日の摂取量については、40g~50gが理想的です。
脂質は1gで9kcalありますので、ついつい摂取してしまいがちです。
脂質にも種類があり、通常のサラダ油のような飽和脂肪酸は血液をドロドロにしやすいので、オリーブオイルなどの不飽和脂肪酸を摂取することが理想です。
炭水化物はGI値を気にして選ぶ
三大栄養素には、タンパク質・脂質の他にももう1つ、炭水化物があります。
炭水化物は糖質と食物繊維の総称のことをいいますが、ここでは炭水化物=糖質と考えて解説していきます。
炭水化物(糖質)は、ダイエットに対して良くない存在として考えられがちですが、適切な量を摂取することでメリットとなることもありますし、むしろ完全な糖質制限は必ずしも肉体に対して良いとは言えません。
炭水化物を摂取することで、人間はこれをエネルギーとして利用します。
特に筋トレのような無酸素運動の場合、糖質がメインのエネルギー源となりますので、筋トレを行う際には、事前に必ず摂取しておく必要があります。
糖質が枯渇した状態でトレーニングを行うことで、筋肉をアミノ酸に分解し、それをエネルギーとして使ってしまうため、筋肉を育てるトレーニングをしているのに、筋肉がどんどん削ぎ落とされていくという矛盾が生じてしまいます。
ダイエット中の人であっても、適量の炭水化物は摂取するようにしましょう。
筋肥大を狙う人であれば、多少の脂肪をつけてでも炭水化物を少し多めに摂取する必要があります。
炭水化物を摂取することで血糖値が上昇し、それを下げるためにインスリンというホルモンが分泌されますが、このインスリンによって脂肪や筋肉が合成されるので、体を大きくしたいという人は炭水化物をしっかり食べましょう。
そして、炭水化物にも種類が様々あり、食べる食材によって血糖値の上昇が緩やかなものとそうでないものがあります。
血糖値の上昇スピードを数値化したものをGI値といいます。
GI値とは、グリセミック・インデックス指数の略であり、これが高いほど血糖値の上昇スピードが早く、低いほど血糖値の上昇が緩やかになります。
つまり、GI値が高い程脂肪がつきやすく、低いほどつきにくいということになります。
筋トレを行い肉体改造を行う人であれば、食べる炭水化物の種類にもこだわる必要があります。
以下では、代表的な炭水化物のGI値を記載しますので、参考にしてみてください。
食材 | GI値 |
白米 | 84 |
玄米 | 56 |
うどん | 85 |
そば | 54 |
ラーメン | 73 |
筋トレをする人におすすめの食材5選
以下では、筋トレをする人におすすめの食材を5つ紹介していきます。
以下で紹介する食材をメインのタンパク源とし、バランスよく食べるようにしましょう。
鶏肉
鶏肉は筋トレを行う人には強い味方となる食材です。
鶏肉にも種類がありますが、概ね以下のようになります
- 胸肉
- もも肉
- ささみ
これらのうち特におすすめなのは、胸肉です。
鶏胸肉は脂質が少なく、必要なタンパク質だけを効率的に摂取しやすいというメリットがあります。
さらに、価格に関しても求めやすい価格になっていますので、大量に消費する際にも財布を圧迫しないので、おすすめです。
カロリーを最大限に下げるためには、皮を剥いで食べることをおすすめします。
もも肉は美味しく食べやすいですが脂質が多く、またささみは脂質が少ないものの少し価格が高いので、注意が必要です。
牛肉
牛肉も同じくタンパク質が豊富に含まれており、また鉄分が豊富に含まれているという特徴があります。
牛肉に多く含まれる鉄分がヘム鉄というものですが、ヘム鉄は非ヘム鉄と比べて吸収が良いというメリットがあります。
鉄分を摂取することで貧血を防いだりする効果が期待できますので、牛肉もしっかりと食べるようにしたいところ。
牛肉も鶏肉と同様に、食べる部位によって脂質の量が異なりますので、意識して食べるようにしましょう。
牛肉の部位としては、概ね以下のようになります。
- ヒレ肉
- もも肉
- サーロイン
これらのうち、ヒレ肉が最も100gあたりの脂質が少ないので、食べる場合にはヒレ肉がおすすめです。
牛肉を食べる場合にも余計な脂身をカットするなどして、工夫して食べるようにしましょう。
卵
卵は栄養価が高く、タンパク質の他にも各種のビタミンを含んでおり、滋養にも効果が期待される食材です。
1パック200円以下で購入することができ、調理方法もバリエーション豊かなので、使い勝手もよい食材の1つ。
タンパク質は1個当たり大体7~8g程ありますが、そのほとんどは白身に含まれます。
しかし、黄身にはビタミンA・B・Dの他にもコリンと呼ばれる記憶力に高める効果が期待できる様々な栄養素が含まれます。
黄身にはコレステロールも多いと言われていますが、1日当たり2個程であれば全卵で食べても問題ありません。
食べる際には油で焼いたり炒めるよりも、ゆで卵にすることで余計なカロリーをへらすことができます。
豆腐
豆腐は大豆を原料とする植物性タンパク質であり、タンパク質以外にも栄養素が豊富な食材です。
脂質の代謝に有効とされるレシチンや、活性酸素を除去し脂肪の蓄積を抑える効果が期待されるサポニンが含まれています。
豆腐には絹豆腐・木綿豆腐と種類がありますが、木綿豆腐の方がタンパク質・カルシウムが凝縮されているという特徴があります。
魚類
魚類も肉類と並んで貴重な動物性タンパク質源となります。
魚にも種類があり、例えば白身魚はタンパク質が豊富で脂質が少ないという特徴がありますし、サバやアジなどの青魚にはオメガ3という健康によい脂質が含まれています。
オメガ3には血液をサラサラにする効果が期待できますので、心臓系の疾患予防に有効とされます。
その他にも脳細胞を活性化させるDHA も含まれますので、週に1回は魚を食べたいところです。
自宅で調理するのが面倒という場合には、定食屋で食べるようにするなどして食べる、サバ缶を食べるなどして一品加えるといいでしょう。
50代が効果を出すための筋トレとは?
以下では、50代が効果を出すための筋トレ方法について解説していきます。
トレーニング内容はもちろん、トレーニングを行う際の注意点についても記載していきますので、参考にしてみてください。
トレーニングする前に確認すべきこと
トレーニングはただやればいいというものではなく、事前の準備も大事です。
以下のポイントを確認しつつ、正しいトレーニングへの準備ができているかを確認してください。
睡眠はしっかり取れているか?
まず、睡眠はしっかり取れていますか?
睡眠は筋肉や臓器の回復を促す上で欠かせない行為であり、日々適切な睡眠を行うことが、効率的なトレーニングを行う上で非常に重要です。
睡眠が不足していると、集中力を維持することができません。
筋トレは短い時間で高い集中力が要求されるものですので、集中力が欠けていると思うように筋肉に刺激を入れることができません。
集中力の欠如によりフォームが崩れて筋肉を痛める、ウエイトを落としてしまうなどの怪我のリスクも高まりますので、しっかりと睡眠は取り、もし睡眠不足を感じている場合には、筋トレを休むのも大事です。
睡眠は時間だけでなく質も大事ですので、寝る前にアルコールを摂取しない、コーヒーを飲まない、パソコン・スマホをいじらないなどの日頃の習慣付けも意識しましょう。
空腹ではないか?
トレーニング前に空腹感を感じてはいませんか?
トレーニングを行う際には、糖質がエネルギー源となると解説しましたが、空腹の状態でトレーニングを行うことで筋肉が分解されてしまい、さらには集中力が散漫になります。
トレーニングを行う前には、糖質を中心とした軽食を摂ることをおすすめします。
例としては、バナナ・おにぎり・サンドイッチなどを食べる他、糖質が豊富で脂質が少ない和菓子(大福・どら焼きなど)もおすすめです。
脂質をトレーニング前に摂りすぎると気持ち悪くなってしまう可能性もありますので、おすすめできません。
ストレッチはしっかりできているか?
筋トレに限らず、運動を行う前には筋肉をしっかりとストレッチさせておく必要があります。
50代になると、筋肉・関節が硬くなる傾向にあるので、特に事前のストレッチは大事です。
ストレッチには筋肉や関節を伸ばすという効果があるだけでなく、筋肉を温める効果もあります。
ストレッチは一般的なストレッチの他にも、軽い重量を扱って実際にトレーニングの動作を行うことで、メインセットに入った時にスムーズに行うことができます。
筋肉を伸ばす・温める・体を慣らすという意味で、ストレッチは重要です。
50代におすすめの筋トレ【自宅編】
以下では、50代の方におすすめの筋トレについて解説します。
まずは自宅で行うことのできる種目についてみていきます。
腕立て伏せ(プッシュアップ)
腕立て伏せ(プッシュアップ)は学生時代の体育や部活動で行ったことがある人は多いと思いますが、やり方を工夫することで、上半身全体の筋肉を鍛えることも可能です。
やり方としては、まずは手幅を肩幅ほどに取り、肘を曲げて体を地面に近づけていくという動作を取ります。
その際、しっかり大胸筋(胸の筋肉)がしっかり伸びているという状態を意識して行いましょう。
腕立て伏せで鍛えることのできるメインの筋肉は大胸筋ですが、手幅を狭くして行うことで上腕三頭筋を鍛えることができますし、人差し指と親指で三角形を作るようにして手をついて行うことで大胸筋の内側を鍛えることができます。
腕立て伏せはスペースさえあればできる種目ですが、プッシュアップバーという、腕立て伏せを行うのに効果的な器具がありますので、活用してみるといいでしょう。
<参考記事>
腹筋
腹筋も自宅トレーニングの代表格であり、引き締まったお腹を作る上で欠かせない種目です。
年齢を重ねるにつれてお腹はたるみやすくなりますし、下っ腹がポコッと出てしまう傾向になります。
自宅で腹筋を行う場合には、足を固定することが難しいので、足を上げて肘を膝につけるようにして行うという腹筋トレーニングがおすすめです。
その他、プランクというヨガの種目でも腹筋を鍛えることが可能です。
プランクは、腕を曲げた状態で肘で体を支えるという、一見地味な種目ですが、これを30秒、1分と支えることで腹筋にかなりの刺激が入ります。
まずは秒数を決めずに、限界まで行うというようなやり方がおすすめです。
腹筋をより効果的に自宅で鍛えたい場合には、腹筋ローラーという専用の器具がありますので、こちらも参考にしてみてください。
<参考記事>
スクワット
スクワットは下半身の筋肉の全体を鍛えることができる種目です。
下半身の筋肉は体全体の筋肉の70%以上を占める種目ですが、加齢とともに下半身の筋肉は衰え、それが生活の質を下げるという原因にもなります。
また、スクワットを行うことで男性ホルモンであるテストステロンが分泌されるので、50代になっても若々しくいることができます。
スクワットのやり方については、肩幅ほどに足幅をとり、お尻の高さと膝の高さが平行になるような位置まで腰を落としていきます。
もし自重で行い、20回簡単にできるようであれば、自宅にある重りになるようなものを持って行うことをおすすめします。
カバンを抱える、水を入れたペットボトルを持つという工夫してみましょう。
50代におすすめの筋トレ【ジム編】
50代の人におすすめのジムでの筋トレメニューについて紹介します。
まずはBIG3と呼ばれる3種目で基本的な筋力の底上げを狙いましょう。
ベンチプレス
<ベンチプレスで鍛えられる筋肉>
- 主動筋…大胸筋中部・上部
- 補助筋…三角筋前部・上腕三頭筋
ベンチプレスはコンパウンド種目の代表的な種目であり、厚い胸板を作る上で欠かせない筋トレ種目です。
ベンチに仰向けになり、バーを上下動させることで大胸筋に刺激を加えていきます。
大胸筋を鍛える種目は数多くありますが、初心者の方の場合は、まずしっかりベンチプレスをマスターするということが大切になります。
<ベンチプレスの基本のやり方>
1.ベンチに仰向けになり、バーを握る
バーを握る際は、肘の角度が90度になるような手幅にするようにしましょう。
手幅が狭すぎると大胸筋への刺激が逃げてしまい、広すぎるとストレッチが効きすぎて大胸筋や肩を痛める可能性があります。
2.バーを挙げ下げしていく
手幅が決まったら、実際にバーを挙げていきます。
バーを挙げた際には、肘が伸び切らないようにして、少し曲げた状態のところで下ろします。
下ろす際には、大胸筋の上部のところに下ろすようにしましょう。
イメージとしては、乳首よりも上の方にバーが当たるような感覚で行うといいでしょう。
3.スピードのメリハリを付ける
ベンチプレスの際には、バーを挙げる際にはスピーディーに行い、下げる際にはゆっくり行うことで大胸筋に負荷が入りやすくなりますので、スピードのメリハリを意識しましょう。
<ベンチプレスの注意点>
ベンチプレスを行う際の注意点としては、手幅が狭くなりすぎたり広くなりすぎないようにするということが挙げられます。
手幅が極端に狭い、もしくは広いと、肩に負担がかかってしまい、故障の原因になります。
また、バーを下ろす位置が低すぎると、これも肩への負担を増やしてしまいます。
初心者の方はまずは正しいフォームを身に付けた上で、正確に行えるようにしましょう。
アップのセットも数セット組み込んで、筋肉と関節をしっかり温めてから行うというのも大事です。
<参考記事>
デッドリフト
<デッドリフトで鍛えられる筋肉>
- 主動筋…脊柱起立筋、広背筋
- 補助筋…ハムストリングス、僧帽筋
デッドリフトは、体の裏側の筋肉全体を鍛えることができる筋トレ種目です。
パワー系種目の1つであるデッドリフトですが、腰回りの筋肉や背中のラインを作る上では欠かせない種目であり、また下半身も鍛えることができる種目ですので、初心者の方が行うことでバランスよく筋肉を付けることが可能です。
床からバーベルを引く床引きデッドリフトや、バーを少し高いところからスタートするトップサイドデッドリフトがあります。
初心者の方や腰の故障が恐い方は、トップサイドデッドリフトをおすすめします。
<デッドリフトの基本のやり方>
1.最も踏ん張りが効く足幅をとり、バーを握る
デッドリフトは、ウエイトを下から上でに持ち上げる種目ですので、下半身の踏ん張りが大事になります。
足幅は基本的には肩幅より少し広めにとり、手は順手で持つようにしましょう。
また、前傾姿勢になりつつも背筋は伸ばした状態をキープしてください。
2.バーを持ち上げていく
バーを持ち上げる際には、背中を丸めないまま、お尻を突き出したようなイメージを持ちましょう。
反動を使わずに、背中で挙げるようにします。
3.背筋を伸ばしてフィニッシュ
ゆっくりと持ち上げ、最後に背筋をピンと伸ばして肩甲骨を寄せた状態でフィニッシュします。
<デッドリフトの注意点>
デッドリフトは筋肥大に効果的な種目ではありますが、腰を痛めやすい筋トレ種目でもあります。
そこで、行う際にはトレーニングベルトを巻いて、腰を保護するようにしましょう。
ジムにはトレーニングベルトが置いてあるところが多いので、しっかり腰を固定して行ってください。
<参考記事>
スクワット
<スクワットで鍛えられる筋肉>
- 主動筋…大腿四頭筋、大臀筋
- 補助筋…ハムストリングス
スクワットも、ベンチプレス・デッドリフトと並んでパワー系種目の1つとして初心者の方におすすめしたい種目です。
大腿四頭筋を始めとする脚の筋肉から、お尻の筋肉まで幅広く鍛えることが可能です。
自重で行うだけでも効果はありますが、せっかくジムに通うのであれば、加重して行いたいところ。
ジムでのスクワットは、フリーウエイトで行う場合とスミスマシンで行う場合があります。
フリーウエイトの方がしっかりと負荷を入れることができ、スミスマシンは軌道が安定するというメリットがあります。
初心者の方が正しいフォームを身につけるまでは軽い重量、もしくはスミスマシンで行うといいでしょう。
<スクワットの基本のやり方>
1.足幅を決める
スクワットで大事なのは足幅です。
肩幅と同じ、もしくは少し広く取るイメージに足幅をとり、つま先は外側を向くようにしましょう。
つま先が内側を向いていると膝を痛める可能性があります。
2.腰を落とす
足幅が決まったら、今度は腰を落としていきます。
この際、背筋はまっすぐに伸ばした状態で腰を落とし、お尻と膝の高さが同じにになる位置まで落としていきましょう。
3.戻す際には膝は伸ばしきらない
腰を落としてスタートポジションに戻す際、膝はピンと伸ばさないようにしましょう。
伸ばしきってしまうことで、大腿四頭筋への負荷が抜けるだけでなく、膝に重量が乗ってしまい、怪我の可能性もあります。
<スクワットの注意点>
スクワットでは下半身全体を鍛えることができますが、下半身は面積の大きい筋肉ですので、それゆえにかなりの体力を使います。
息が上がってしまい、初心者の方の場合酸欠状態になったり気持ち悪くなってしまうこともありますので、体調には気をつけ、水分補給はしっかりおこないましょう。
また、やり方のところでも解説しましたが、膝の怪我のリスクが高い種目ですので、不安がある人はサポーターを使用するなどしましょう。
<参考記事>
1人では難しい方はプロと一緒に
1人では食事や運動の管理ができないという人には、パーソナルトレーニングがおすすめです。
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<参考記事>

パーソナルトレーナー/TREGIS代表
95年よりウエイトトレーニングを始め、’03年からパーソナルトレーナーとしての活動をスタート。同時にボディビル大会への出場を目指し、優勝をはじめ入賞経験多数。...
「頑張ってダイエットしているのに痩せない」という人の中には、間違ったダイエットを行ってしまい、痩せることから遠回りしているという場合があります。
痩せるためには「正しいトレーニング」と「正しい食事」が重要です。もし自分では正しい方法が分からないという場合は「パーソナルトレーナー」「身近で知識を持っている人」「専門書」などで、正しい方法を学んでからダイエットに取り組むことが痩せるための近道であると言えます。
まとめ
50代の人が筋トレを行う上での注意点や食事、トレーニング方法について解説してきました。
50代からでも筋肉は成長しますが、正しいやり方、怪我をしないやり方でトレーニングを行うことが重要です。
もし正しいやり方が分からなかったり、より効果を出したいという人はパーソナルトレーニングジムを利用してみましょう。
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