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元日本エステティック協会認定エステティシャン/Webライター
日本エステティック協会認定エステティシャンの資格を得る。表参道など都内を中心に...
髭を毛抜きで抜くことは今すぐに止めましょう。カミソリによる処理などに比べても、とてもトラブルが発生しやすいからです。
トラブルの1つである毛嚢炎は、重症化すると皮膚科で切開をして、膿を取り出す必要があるので注意しましょうね。
毛抜きで髭を抜いたことで、毛の成長器官である毛乳頭と毛細血管が強くなります。今よりさらに太い毛が生えてくる可能性が高いので避けくださいね。
毛抜きで抜くのは止めて、抑毛ローションで毛の成長を抑制するか脱毛をしましょう。
ただ、抑毛ローションには脱毛効果はないので、使用をやめれば元の状態になります。
本格的に髭をなくしたいなら、髭脱毛に挑戦するのが1番のおすすめです。
目次
髭を毛抜きで抜くのはNG?
髭の濃い人はその髭・青髭に悩み、その対策として毛抜きで髭を抜いてしまう方が多くいらっしゃいます。
しかし、毛抜きで髭を抜くと一時的に青髭を対策したように見えるかもしれませんが、実は肌を痛める行為になるのでやめましょう。
では、なぜ毛抜きで髭を抜くのはよくないのでしょうか?また、どのように濃い髭の対策を行えば良いのでしょうか?
ここでは、毛抜きで髭を抜くデメリットと、正しい髭の処理方法を紹介していきます。
まずは髭のメカニズムを知ろう!
濃い髭を対策するには、まず髭のメカニズムを理解しておきましょう。
毛抜きで髭を抜いても髭が生えなくなるわけではありません。
髭のメカニズムを知ると、髭を毛抜きで抜くことがどれだけ危険であるか理解しやすいのでここで説明しておきます。
<髭のメカニズム>
髭の毛穴の中には毛母細胞(髭になる)と毛乳頭、毛細血管があり毛細血管が栄養を運んで毛乳頭で髭をつくります。
生えてきた髭を抜いても髭をつくる毛乳頭はそのまま存在しているので、根本的に髭を対処したわけにはなりません。
しばらく時間が経過すると、髭の元となる毛母細胞が再生され再び髭が生えてきます。
髭を抜いた時に毛乳頭が一緒に抜けてしまうときが稀にあります。
この時まわりの毛細血管を切ってしまいそこから出血を起こしてしまいます。
毛乳頭は再生されないと言われていますが、毛乳頭がもし抜けてしまっても毛乳頭細胞が少しでも残っていると、これが細胞分裂して同時にアントロゲンという男性ホルモンの作用で毛乳頭は再生され、再び髭が生えてくる仕組みになっています。
髭を毛抜きで抜くことの3つのデメリット
髭を毛抜きで抜いてしまうと、肌にどのような悪影響がでてしまうのかを説明します。
デメリット①:埋没毛(埋もれ毛)
簡単にいうと肌の中に毛が埋もれて出てこない状態のことです。髭は髪の毛と違い太くて根が強いので、それを無理に抜くと髭が途中で切れてしまい肌の中に残されます。
髭を抜くことで傷ついて肌は新しい髭が生える前に再生してしまい、途中で切れてしまった髭を肌の中に残したままの状態になるのです。
ある程度の髭がのびてくると、埋もれている毛は自然に排出されますが、埋もれ毛が原因で皮膚に色素沈着や炎症を起こしてしまう場合もあります。
最悪は切開して埋没している髭を取り除かなければいけない場合もあります。
埋もれ毛の対策としては、とげが刺さった時のようにほじって無理やり髭を取り除くのではなく、肌に負担をかけず自然に髭を排出するようにしましょう。
- お風呂あがりなどにピーリング効果のあるローションを利用して余分な角質を徐々に取り除いていく
- スクラブ入りの洗顔料を使用する
少し時間がかかりますが、上記のような方法で埋もれ毛対策することは肌への負担を軽く抑えることができます。
デメリット②:毛嚢炎(もうのうえん)
毛嚢炎の原因は髭を抜いたとき毛包(毛穴の中)に傷がつき、そこに細菌がはいってしまうことです。それが原因で皮膚が炎症または化膿してしまいます。
<症状>
- 毛穴周囲にニキビのような赤みができる
- 毛穴の中には白っぽい脂のような膿がたまる
<対策>
- 体や寝具を清潔に保つ
- 炎症を起こしている部分を消毒したり抗菌作用のある石鹸で周囲の皮膚を清潔にする
- 皮膚の新陳代謝をあげ皮膚細胞の細胞分裂を活性化させるために生活習慣を改善してストレスを溜めない
デメリット③:色素沈着
髭を毛抜きで抜くと皮膚が色素沈着してしまい、痕が黒ずんだり紫色になってしまうことがあります。
<メラニン>
黒っぽく色素沈着してしまうのは皮膚の中のメラニンという色素が、髭を強引に引き抜いたことで起きた炎症に刺激されて活発に活動し過ぎ、色がついてしまう状態になってしまうのです。
<ヘモグロビン>
髭を毛抜きで抜いて肌が紫色に色素沈着してしまうのは、血管の中で酸素を運ぶ働きをしているヘモグロビンが影響しています。
髭を毛抜きで無理に抜くと髭を抜いた周辺組織の毛細血管が破れて、血液中のヘモグロビンが皮膚に沈着してしまいます。
もともとヘモグロビンは赤い色をしていますが、酸素を失ってしまうと紫色になり、それが肌の色にあらわれるのです。
髭を毛抜きで抜いた時にできる色素沈着の対策としては、肌の新陳代謝を上げてターンオーバーを促進させると色は徐々に薄くなっていきます。
【ターンオーバーを促進する方法】
- ビタミンを摂取する…レバーや緑黄色野菜、果物に多く含まれています。
- ケミカルピーリングする…ケミカルピーリングを行っている専門店でカウンセリングを受けてから施行してください。
- 生活習慣の改善…暴飲暴食はさけ、十分な睡眠をとり、食生活を整えること。ストレスを溜めないことが規則正しい肌のターンオーバーにつながります。
髭を毛抜きで抜くと濃くなるってホント?!
髭を毛抜きで抜くと濃くなると言われますが、髭の生えるメカニズムから考えると確かに濃くなってしまいます。
髭が生える根本にある毛乳頭は、いくつもの毛細血管でつながっています。
毛抜きで髭を抜くとこの毛細血管が切れててしまいます。しかし髭はまた再生しようと働き同時に毛乳頭と毛細血管も再生しようとします。
この時に再生しようとする毛細血管がこれまでよりもっと強い血管に再生され、そのことで毛乳頭にたくさんの栄養がとどけられ、それまでより強い髭が生えてしまう場合があるのです。
髭を毛抜きで抜くと肌が荒れる?
髭を毛抜きで抜くと、抜いた周辺の皮膚組織がこわれ乾燥肌になり、抜いた痕には気泡のような穴があいてしまいます。その穴に雑菌などがたまりやすく、ニキビ肌や肌荒れを起こしてしまいます。
またその痕にメラニンがたまり、シミの原因をつくってしまいます。
一時的に青髭を対処できてもその代償は大きく皮膚のトラブルにつながってしまうため、髭を毛抜きで抜く行為は肌に負担をかける危険な行為だといえるのです。
髭を毛抜きで抜くメリットは?
デメリットの話をしてきましたが、髭を毛抜きで抜くことにメリットはないのかというと、一時的に髭がなくなり数日剃らなくてもいいというだけで、ほかにメリットはありません。
しかも一時的に髭がなくなるだけで、強引に髭を抜くことのデメリットの方が大きく、毛抜きで髭を抜くことは結果的には肌を悪化させてメリットはありません。
実際にピンセットを使って髭をすべて抜いた方の動画があるので、確認しておきましょう。
髭をすべて抜いたこちらの男性は、抜いた部位が真っ赤になり、とても痛々しい見た目になっています。
毛を抜くのと剃るのではどっちが良い?
毛を抜くのと剃るのではどっちが良いのでしょうか?
毛を剃ることによるメリットとデメリットは以下になります。
メリット | デメリット |
|
|
髭を1本1本抜くよりかは時間も短縮でき、炎症も抜くよりかは起こりにくいので、髭を自分で抜くよりも剃る方が良いことがわかります。
髭を自分で抜くことのデメリットが大きいため、剃る方が良いように思えますが、髭を剃ることも肌を傷つけている原因となるので正しい髭剃りをするようにしましょう。
つい髭を抜いてしまう癖は病気?
ストレスが溜まっていたりすると、ついクセで髭を抜いてしまう人もいます。爪を噛んでしまうのと同様に、髭を抜いてしまうのです。
よく髭を抜く行為が癖になっていることを病気という人がいますが、正式には髭を抜く行為自体は病気ではありません。
毛を引き抜いてしまう癖によって脱毛斑が出現する精神疾患「抜毛症」と勘違いしている方がいますが、あくまでひとつの癖です。
とはいえ、髭を抜くこと自体はデメリットがあるので、意識的に抜かないように心がけましょう。
どうしても抜きたい方に正しい抜き方を教えます!
髭を毛抜きで抜くことは様々な症状を起こし、肌に負担をかけてしまいメリットはありません。しかしそれでも抜きたい方へ正しい抜き方を紹介します。
- 抜く前はホットタオルなどで肌を温め毛穴を開いておく。
- 髭はきちんと消毒した、しっかりはさめるピンセットなどで抜く。爪で抜かない。
- 髭の根元から抜く。
- 抜き方は髭の生えている方向に向かって抜く。
- 1本ずつ抜く。
- 髭抜きを持っている反対の手でまわりの皮膚を軽くおさえる。
- 抜いた後は冷水や冷やしたタオルで5分程度肌をひやす。
- 抜いた後はエタノールなどが入った鎮静作用のある化粧水をつける。
- 油分を含んだ乳液やローションなどは使用しない。
- できるだけ抜いた部分には触れないようにする。
髭抜きは回数は週に1~2回で十分です。1度髭抜きしてしまえば数日髭の手入れをしなくても大丈夫です。
髭を抜く以外のおすすめの方法は?
ここまで、髭を抜くのはおすすめできないと解説してきました。
ここからは髭を抜く以外のおすすめの方法をふたつ紹介します。
- 髭を薄くしたいなら抑毛ローション
- 永久脱毛で髭の悩みを解消!
自宅でのケアできる「抑毛ローション」と専門家に依頼する「脱毛」のふたつの観点から紹介していきます。
髭を薄くしたいなら抑毛ローション!
髭自体を薄くしたいのであれば、「抑毛ローション」がおすすめです。
髭が濃い原因は血液中の男性ホルモンの活性化が原因だと考えられています。
血液中にある男性ホルモンが毛乳頭細胞にある受容体と結びつき髭が生えるのですが、この時同時に主に皮脂腺から分泌されている5αリダクターゼというものが男性ホルモンと結びつくことで活性化されて髭が濃くなってしまいます。
髭が濃くなるのを防ぐには、男性ホルモンの分泌を減らすか、5αリダクターゼと結びつくことを防がなければなりません。
5αリダクターゼなどの抑える成分の配合された、抑毛ローションを利用することをおすすめします。
以下の記事では、人気の抑毛ローションをランキング形式で紹介していきます。
今回は、抑毛ローションの中でも20年以上の販売実績を誇り、シリーズ累計180万本売り上げている抑毛ローション「ゼロファクター」を紹介します。
おすすめの抑毛ローションはゼロファクター
ゼロファクターは、髭のシェイビング後に塗るだけで以下の効果が期待できます。
- 肌の鎮静
- 穴の引き締め
- 保湿効果
抑毛成分としては毛乳頭を刺激し、育毛促進をする5αリダクターゼを抑える「ダイズ」「ざくろ」「ガウクルア」などの自然由来の11種類の抑毛成分が配合されている抑毛ローションです。
永久脱毛で髭の悩みを一発解消!
「髭は生やしたいけどいらない部分の毛の処理が面倒」
「髭はいらないから、全て処理してしまいたい」
という人には、髭の永久脱毛がおすすめです。
ここでは、髭を永久脱毛できる脱毛方法の「ニードル脱毛」と「レーザー脱毛」について解説・紹介を行なっていきます。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は、エステサロンで行われている脱毛方法のひとつです。
毛穴に対して極細の針を刺し、微弱な電流を流すことによって毛を生やす働きをする毛母細胞を破壊し、脱毛するという方法です。
ニードル脱毛は、毛1本に対してアプローチを行うため、デザイン性に優れているという特徴があります。
髭をオシャレにキレイに生やしたいという人に、おすすめの脱毛法になります。
髭のニードル脱毛:1,000円(150本)
⇒MEN’S TBC公式サイトはこちら
ニードル脱毛であれば、メンズエステ最大手であり、全国に多くの店舗を構えるMEN’S TBCがおすすめです。
MEN’S TBCでは初回1,000円で150本という破格の値段で、ニードル脱毛を行うことができます。
ニードル脱毛がどのようなものか体験したいと言う方には、打ってつけです。
<参考記事>
レーザー脱毛
レーザー脱毛は、クリニックや皮膚科で行われている脱毛法です。
永久脱毛ができるため、今後ほぼ一生ひげに悩まされることはありません。
レーザー脱毛のメリットは「永久脱毛効果が期待できる」「施術時間が短い」「クリニックなので万一のトラブルにも安心」などがあります。
レーザー脱毛は照射範囲が広く、スピーディーに行えるため、1回の施術時間は10〜20分程度です(部位による)。
クリニックや皮膚科で行われている脱毛方法ですので、万一の肌トラブルにも医師が診てくれるため安心です。
髭のレーザー脱毛:30,350円(6回)
⇒湘南美容クリニック公式サイトはこちら
レーザー脱毛であれば、脱毛クリニック最大手の湘南美容クリニックがおすすめです。
湘南美容クリニックでは、髭のレーザー脱毛が破格の30,350円(6回)で行うことができます。
この金額は、他の大手クリニックと比べても非常に安価です。
全国展開しており通いやすいので、髭をキレイに永久脱毛したいという人におすすめのクリニックです。
<参考記事>
まとめ
髭を毛抜きで抜くことは一時的には手入れが簡単になりますが、デメリットが多く肌トラブルの原因になります。
どうしても毛抜きで抜きたい場合は、できるだけ肌に負担をかけないように紹介した方法を活用するなど、工夫して髭を抜くようにしてください。
髭のお手入れは長い目で見れば手間もコストもかかります。
濃い髭・青髭がなかなか改善できない方は、抑毛ローションや永久脱毛も利用してみましょう。
<紹介した髭対策一覧>
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