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頭の臭いに自分で気づいたら危険
頭の臭いは自分では直接嗅ぐことが出来ません。
それ故に自分で気づくのはなかなか難しい部分です。
そのため人に指摘されたり、指でこすって嗅いでみて初めて自分の頭の臭いに気づくことが多いのですが、もし何もせずに自分で頭が臭いと感じるようなら、それはもうレッドカードです。
周囲には自分が感じる以上に臭いをばら撒いているといえます。
正しい知識を身につけて、今すぐに対策していきましょう。
体臭の種類
頭の臭いについて見ていく前に、まずは体臭にはどんなものがあるのか知っていきましょう。
口臭
口をあけたときに悪臭が漂ってくる口臭。
口臭がキツいと対面で話すのを敬遠されてしまうため、ビジネスマンには致命的です。
口臭が発生する原因は大きく分けて3つあり、
1つ目は口の中の食べかすや歯周病が原因で発生する腐敗臭、
2つ目は納豆やニンニクなどの臭い食べ物から直接発生する臭い、
3つ目は腸や胃など内臓の不調によって体内の臭いが口から出る臭い。
原因によって対策法は異なりますが、歯磨きをしっかりすることが最も基本的な口臭ケアの方法となります。
内臓の不調が原因の臭いをどうにかしたい場合は、歯磨きとは異なるアプローチのケアも必要になります。
ワキガ
ワキガは対策を怠ると、部屋全体を悪臭の渦に叩き込むほどの強烈な臭いを発します。
アポクリン腺という汗腺から汗と一緒に分泌される有機物が、皮膚の常在菌によって分解されることによって強烈な臭いが発生するのです。
アポクリン腺から分泌される汗は塩分をあまり含まないため、菌が繁殖しやすいのです。
アポクリン腺の数は先天的に決まっているため、生まれつきワキガになりやすい体質の方とそうでない方がいます。
先天的にはアポクリン腺の数が多くなくとも、生活習慣によって後天的にワキガになってしまうこともあります。
足の臭い
靴の中や足の裏は非常に雑菌が繁殖しやすい環境になっています。
蒸れた靴を脱ぐと強烈な臭いがするのも、足の中で雑菌が大量に繁殖したからです。
また疲れているときは汗そのものが疲労臭を発することもあります。
汗の臭い
水分には蒸発するときに熱を奪うという性質があり、人間は体温を下げるために汗をかきます。
汗はエクリン腺という汗腺から分泌されますが、汗の成分はほぼ水分であり、実は汗自体はそんなに臭いません。
しかし汗の中で雑菌が繁殖してしまうと、あの独特のムワッとした臭いが発生します。
水は雑菌が繁殖するには絶好の環境となっており、ほうっておくとすぐに雑菌の温床となってしまいます。
汗に雑菌が繁殖して、体臭へと変化する時間の目安は1~2時間です。
出典:スキンケア大学
雑菌以外にも汗には疲労臭というものがあり、疲れているときには疲労物質のアンモニアが正常に代謝されずに、血流に乗って汗と一緒に流れ出てしまうことがあります。
アンモニアには公衆トイレのような独特の刺激臭があり、汗と一緒にアンモニアが流れ出ると、汗そのものが臭うようになります。
肝臓や腎臓、腸などのアンモニアの代謝に関わる内臓の機能が弱まったり、ストレスや疲労過多によって、汗そのものが疲労臭を発するようになります。
加齢臭
その名前からおじさんの臭いというイメージの強い加齢臭ですが、実は30代前後の方でも若年性加齢臭に悩んでいる方が増えてきています。
蝋燭(ろうそく)・チーズ・古本のような臭いがする。
出典:ウィキペディア
加齢臭の原因はノネナールという物質で、脂肪酸や過酸化脂質といった物質が酸化することにより発生する体臭です。
加齢により代謝能力が衰えることで脂肪の量が増えたり、加齢によって抗酸化力が衰えることでノネナールは発生しやすくなります。
羅列してみると一口に体臭と言っても、さまざまな種類がありますね。
頭の臭いの原因はかいた汗をそのままにしていたり、シャンプーの洗い残しが原因だったり、さまざまですが年齢によっては加齢臭が原因かもしれません。
30代、40代は加齢臭の疑いが…
正しく汗のケアをしていても臭ったり、また30代、40代になって臭い始めたりした場合、その頭の臭いは加齢臭が原因の疑いがあります。
先ほども簡単に説明しましたが、加齢臭はノネナールという物質が毛穴にある皮脂腺から発生することから生じます。
メカニズムを画像にするとこのようになります。
皮脂腺からは皮膚や髪に潤いを与える皮脂が分泌されているのですが、その皮脂に含まれる9-ヘキサデセン酸という脂質が活性酸素により酸化・分解されると過酸化脂質ノネナールに変化します。
若い時は活性酸素を除去する力があるので問題ありませんが、一定の年齢になるとその力が弱まり、9-ヘキサデセン酸をノネナールに変える活性酸素の量が増えてきてしまいます。
つまり、加齢によりニオイの原因物質の発生を抑える力が弱まることで加齢臭が発生するのです。
気になる頭の加齢臭
加齢臭の原因となるノネナールは皮脂腺から分泌されますが、頭はその皮脂腺が体の中でも特に多い部分です。
また、髪の毛は臭いや湿気を吸収しやすいので、頭皮から発生した臭いをさらに増幅してしまいがちです。
次章で正しい頭の加齢臭対策を一緒に見ていきましょう。
頭の加齢臭対策①加齢臭自体を減らす
加齢臭は過酸化脂質であるノネナールの増加が原因ですが、体内から酸化を抑えることで加齢臭自体を抑えることが出来ます。
その方法についてみていきましょう。
有酸素運動をする
ジョギングや水泳、自転車など長時間可能な運動を行うことで、抗酸化能力を高めることが出来ます。
ただし、強度の強い運動は逆に活性酸素を増やしてしまうので、軽・中度の運動を行いましょう。
抗酸化物質を摂る
抗酸化物質は活性酸素を除去してくれるといわれている物質です。
食品やサプリメントで摂取することが出来ます。
バナナ、納豆、アーモンド、ワカメなどに多く含まれます。
頭の加齢臭対策②シャンプーを選ぶ
シャンプーは刺激の強すぎない適度な洗浄力のものを選びましょう。
洗浄力が強すぎると、必要以上に頭皮の皮脂を洗い流してしまい、頭皮を守るために皮脂が多く分泌するようになります。
結果的にノネナールを増やしてしまいます。
刺激が少ないのは、頭皮と同じ弱酸性のものです。
逆に石油系合成界面活性剤が含まれるのものは洗浄力が強すぎるため、お勧めできません。
具体的には、ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸TEAなどです。
シャンプーを購入する際は、成分表をチェックするようにしましょう。
頭の加齢臭対策③頭の洗い方、洗髪を工夫する
洗髪の仕方で加齢臭を抑えるために大切なのは、すすぎと乾かしです。
まず、すすぎについてですが、シャンプーが髪や頭皮に残っていると頭皮の環境が悪化して、皮脂の分泌が増加することになりますのでしっかりとすすぐようにしてください。
また、リンスやトリートメントは頭皮につかないように髪の中ごろから先端までに使用して、使用後はシャンプーと同じようにしっかりとすすぎましょう。
次に乾かし方についてですが、ドライヤーを使用してしっかりと乾かすようにしてください。
タオルだけだと乾燥が不十分で、雑菌が繁殖して臭いの元になります。
まとめ
既に頭の加齢臭が気になる人はもちろん、まだ臭いがしない人も予防として頭の加齢臭対策を行ってみてください。
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