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「いきなりワキガ」になることはあるのか?
大人になってから「いきなりワキガ」になることはあるのでしょうか?
結論から言うと、ワキガの原因となるアポクリン腺の数は生まれたときから決まっており、年齢とともに増えたり減ったりすることはありません。
ですので、「いきなりワキガになった」と言うことはありません。
では、なぜ急に脇が臭くなったのかを、この記事では解説していきます。
あわせて「いきなりワキガ」の対策も解説しますので参考にしてください。
いきなりワキガの原因は?
では、いきなりワキガの原因は何なのでしょうか?
先ほど記載したとおりワキガは、後天的に発生するものではありません。
いきなりワキガ臭が発生した際に最も考えられるのは、「元々抑えられていて活動していなかったアポクリン腺が何かをきっかけに活発化した」ということです。
つまり、いきなりワキガ臭がするのは、もともとワキガ体質な方。
今までは気付かないくらい抑えられていたニオイが、何らかの原因でアポクリン腺が活性化してしまったことから臭い始めたのです。
では、抑えられていたワキガがいきなり活発化してしまう原因とはいったい何なのでしょうか?
原因①:食生活の乱れ
高脂質で動物性タンパク質が多めの食事ばかりをしていると、ワキガが活発化する可能性があります。
アポクリン腺から出る汗には食事から摂取した栄養が成分に反映されます。
高脂質で動物性のタンパク質ばかりを摂取している人は汗にも脂やタンパク質の成分が含まれるため、皮膚上の雑菌が分解した時に、野菜などを中心とした食生活を送っている人よりも、ニオイがキツくなる傾向があります。
原因②:生活習慣やストレスが原因
生活が不規則だったり、睡眠不足だとホルモンバランスが乱れてしまい、アポクリン腺が過剰に活性化してしまうとされています。
またストレスもホルモンバランスを乱す大きな要因となります。
原因③:脇汗や常在菌の状態の悪化
夏場など脇汗をかきやすいシーズンになると汗の分泌される量が通常よりも増え、ニオイが発生しやすい状態になってしまいます。
また冬場も汗は知らず知らずの内にかいており、冬場は夏場と違い厚着をしているため脇部分も蒸れやすい状態にあり雑菌が繁殖しやすいのです。
ケアをし忘れていると雑菌が繁殖し、かえって夏場よりもニオイがしやすい状態となってしまいます。
原因④:汗腺の衰え
運動不足などで普段から汗をかく習慣ない人は汗腺の働きが衰えます。
汗腺が衰えると発汗がうまく行われないため、本来なら汗で排出されるはずの老廃物が体の中に溜まっていき、いざ汗をかいた時に汗の中にふくまれる成分の濃度が高まってしまうため、より強いニオイを発生してしまうことがあるのです。
原因⑤:その他の原因
身体の原因ではありませんが、汗をかいた後の洋服を次の日も着用したり、生乾きの状態で着用することで、ニオイがいきなり発生したと思うこともあります。
ワキガを気にするのであれば、前の日にきた服は洗濯する、洗濯できない服であれば風通しの良いところに陰干しするなどするとニオイの発生を抑えることができます。
そもそもワキガの原因とは?
そもそもワキガになってしまう原因とは一体なんなのでしょうか?
ワキガの人の特徴とメカニズムについて解説していきます。
ワキガ体質の人とは
ワキガは一種の体質です。
このワキガ体質というのは、アポクリン腺という汗腺の数や活発化しているかどうかが関係しています。
一般的に「アポクリン腺の数が多い人」と「アポクリン腺が活発化している人」がワキガになりやすい、ワキガ体質であるといえます。
ワキガ体質は優性遺伝であるため
- 片親がワキガで50%
- 両親がワキガで80%
の確率で遺伝します。
ワキガのメカニズム
アポクリン腺が多い人は、なぜワキガなのでしょうか?
次にワキガのメカニズムについて解説していきます。
ワキガのメカニズムは「アポクリン腺から出る汗に含まれるタンパク質やアンモニアを皮膚上の雑菌が分解することによって発生するニオイ」です。
人間にはアポクリン腺とエクリン腺という2つの汗腺が存在しています。
エクリン腺から出る汗は99%が水分ですので、ワキガのニオイの原因となることはありません。
しかしアポクリン腺に含まれる汗には、食事から摂取し体内で分解されたタンパク質などが含まれており、このアポクリン腺からの汗を分解することで、ワキガ独特のツンと鼻につくニオイが発生します。
よって「アポクリン腺が多い人」「アポクリン腺が活発化している人」はアポクリン腺からの汗の量も増えるため、ワキガになりやすいといえます。
ワキガ臭はどんなニオイ?
では、アポクリン腺から出た汗が分解されるときに発生するワキガ臭はどんなニオイなのでしょうか。
一般的に多く言われるのが下記のようなニオイです。
- 鉛筆のニオイ
- 腐った油のニオイ
- 生臭いニオイ
- 雑巾のようなニオイ
ツンとして、腐敗したようなニオイが発生しているときは、ワキガであることが考えられます。
いきなりワキガへの対処法
次に、いきなりワキガの対処法をご紹介します。
対策①:食生活の改善
食生活が偏っているという方は、まずは食生活を改善させましょう。
動物性脂質が多く含まれている肉類やジャンクフードを避け、野菜や豆類を多く食べるのが良いといわれています。
中でもビタミンC、ビタミンEには抗酸化作用があり、体臭を防ぐ食べ物として有効です。
トマトや赤ピーマンに多く含まれている成分なので、積極的に食事に取り入れてみましょう。
対策②:生活習慣の改善
ストレスが溜まっていたり、不規則な生活をしているという方は、生活習慣を改善させましょう。
早寝早起きを心がけたり、定期的に運動をすると良いです。
ウォーキングなどの簡単な有酸素運動を週に2回30分程度から始めてみましょう。
また睡眠は夜の12時までには就寝するのがベストです。
対策③:脇毛を剃る(整える)
女性は剃っている方がほとんどだと思いますが、男性で脇毛を処理しているという人は少ないのではないでしょうか?
脇毛が生えていると汗をかいた際に、脇が蒸れやすくなるためニオイがキツくなります。
脇毛を剃ることにより通気性が上がるので、抵抗がない方は脇毛を剃ることをおすすめします。
抵抗がある方は短く整えるだけでも効果はあるので、試してみてください。
対策④:通気性の良い下着にする
下着を通気性の良い綿100%に変えたりするだけでも、脇の通気性が良くなるためワキガ対策になります。
ナイロンなどの化学繊維は通気性が良くないため保湿力はあるのですが、ワキガの人にとってはあまりおすすめできません。
対策⑤:市販の制汗剤の利用
いますぐニオイをなんとかしたいという方には、市販の制汗剤の利用もおすすめです。
ワキガの人が制汗剤を選ぶ際のポイントは、「制汗成分がしっかり配合されているか」と「無香料」かどうかです。
制汗成分が配合されていることでアポクリン腺からの汗を抑えることができるので、ワキガ対策には非常に有効です。
代表的な成分としては「フェノールスルホン酸亜鉛」が挙げられますので、制汗剤を選ぶ際に成分表示をよく見てみましょう。
またワキガのニオイは強いため、香料の入った制汗剤を使ってしまうと制汗剤の香りとワキガのニオイが混ざり、より強いニオイが発生してしまいます。
ワキガの人は「制汗成分が配合されている無香料の制汗剤」を使うようにしましょう。
市販グッズを使った「いきなりワキガ」対策
上記で簡単に実践できる対策を解説しました。
ここでは市販のグッズを使っての「いきなりワキガ」対策について解説していきます。
即効性の高いワキガ対策にデオドラントクリーム
デオドラントクリームのメリットとしては「即効性が高い」「効果の持続時間が長い」ということが挙げられます。
デオドランドクリームの中でも「デオシーク」という商品は医薬部外品に認定されている殺菌成分の「イソプロメチルフェノール 」「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されており、高い殺菌効果と肌への刺激が少ないことが認められています。
また制汗成分の「フェノールスルホン酸亜鉛」を配合しており、アポクリン腺からの発汗を毛穴を収縮させる「収れん効果」により抑えることができます。
ワキガのニオイに対する消臭成分として、茶カテキンの約25倍の効果があると言われている「柿タンニン」を配合しており、ワキガの強いニオイに対しても高い消臭効果を発揮します。
デオシークは「無添加・無香料」にこだわっており敏感肌の人も利用が可能で、無香料のためワキガのニオイと混じり合うという心配もありません。
メーカーも自信を持っている商品ですので「永久返金保証」を設けており「肌に合わない」「効果が感じられない」という場合でも、いつでも返金してもらうことができます。
【参考記事】デオシークの有効成分や口コミの解説記事はこちら↓↓
毎日のワキガ対策にはボディソープ
毎日使用するであろうボディソープを体臭対策用に変えることもワキガ対策にはおすすめです。
ワキガ対策用のボディソープを選ぶ上で重要なことは「殺菌効果」「保湿効果」「肌に優しい成分か」の3点です。
ボディソープに配合されている成分で殺菌効果が、高い成分には「イソプロメチルフェノール 」「グリチルリチン酸ジカリウム」が挙げられ、どちらの成分も高い殺菌効果と肌への刺激が少ないことが認められています。
体を洗うと摩擦の影響もあり、肌が乾燥しがちです。
そのためボディソープには保湿成分が配合されている商品を選びましょう。
代表的な保湿成分には「トレハロース」「ヒアルロン酸」「セラミド」が挙げられ、どの成分も肌の水分保持能力を高める効果があり、肌に潤いとハリを与えてくれます。
また全身に使うということを考えると「肌に優しい成分」でできているかは重要なポイントになります。
可能であれば肌への刺激が強い添加物が入っていない「無添加」のボディソープを選ぶと子供から敏感肌の人まで家族全員で使えるのでおすすめです。
【参考記事】ワキガ対策用のボディソープの紹介記事はこちら↓↓
脇が臭い=ワキガではない?!
脇が臭いこと自体をワキガと思っている方もいますが、実はそうではありません。
脇が臭かったとしてもワキガではない可能性があります。
上記の通り、ワキガの原因はアポクリン腺ですが、エクリン腺から分泌される汗によって発生するニオイの場合は汗臭とされています。
ワキガのニオイというのは普通の人が思っているよりも強いニオイであり、汗臭とは異なります。
汗臭であるにも関わらずワキガだと悩んでしまうと、それがストレスとなり本当にワキガになる可能性があります。
また、そのような症状を「自臭症(じしゅうしょう)」と言い精神疾患の一種にあたります。
どうしても自分がワキガなのかが気になってしまいストレスになっているのであれ、1度病院で診断してもらうのも良いでしょう。ワキガなのかもしれないと悩むことから解放され、本当に自分がワキガかどうかも分かります。
まとめ
「いきなりワキガ」について解説してきました。
体臭と普段の生活は密接に関係していますので、乱れた生活を送っていると体臭はキツくなりますし、ワキガ体質の方はアポクリン腺が活性化する可能性があります。
まずは私生活を見直していきましょう。
どうしてもニオイが気になるという方は紹介したデオドランドクリームやボディソープがおすすめですので検討してみてください。
【おすすめ記事】外出先でも使用できる制汗剤の紹介記事はこちら↓↓
【おすすめ記事】ワキガの特徴について解説した記事はこちら↓↓