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逆剃りとはどんな剃り方?
「逆剃り」という言葉を初めて聞いた、という方も多いのではないでしょうか?
テレビのCMですら、逆剃りの方向で剃刀を肌に当てている映像が多いですし、プロの理容師さんでも逆剃りをする人がいます。
さらには、ムダ毛処理などで男性より知識も経験も多そうな女性ですら、ほとんどの人が逆剃りをしています。
そんな一般的な「逆剃り」とは、その言葉通り、毛流れとは逆に剃ることを言います。
これとは逆に、毛流れに沿って剃ることを「順剃り」と言います。
何故、多くの人が順剃りではなく、逆剃りをしてしまっているのでしょうか?
理由は簡単で、逆剃りの方がきれいに剃れるからです。
髭を剃ったことのある方なら誰でも経験があるはずです。
毛流れに逆らう逆剃りの方が、深く剃れて、剃りあがりがつるつる・すべすべで気持ちがいいと感じるのです。
しかし、その一方で、逆剃りは肌への負担が大きいことを知っていましたか?
毛穴には向きがあり、その毛穴の向きによって毛流れが決まります。
髪の毛なども同様です。下へ伸びる髭を上に向かって剃ると、剃刀の刃に毛が引っ掛かる、ジョリジョリした感じを覚えます。
剃れているな、という感じがする一方で、毛流れとは逆方向に髭が引っ張られ、毛穴も逆方向に向いてしまいます。
ここに刃物が当たるため、段々と毛穴がダメージを受け、肌への悪影響も大きくなるのです。
次は逆剃りのデメリットを説明していきます。
髭の逆剃りのデメリット
では、具体的には、逆剃りにはどんな悪影響があるのでしょうか。
知ったらすぐに逆剃りを止めたくなるような、肌への悪影響をお伝えします。
逆剃りをすると肌を傷つける
逆剃りにしても、順剃りにしても、肌に剃刀を当てて髭を剃っている時点で、多少なりとも肌が削られています。
赤ちゃんの肌の上に毎日剃刀を滑らせることをイメージしてみてください。
どんなに高級なシェービングフォームを使おうが、どんなに優しく剃刀を当てようが、1週間もしたら、何か肌のトラブルが起きそうだということは、誰でも容易に想像できるのではないでしょうか。
優しく剃ったとしてもそうならば、無理に剃っている状態の逆剃りでは、なおさら肌を傷つけます。
ただでさえ肌が削られているのに、より深く剃れる=深く肌が削れてしまう逆剃りでは、毛穴も削られてしまいます。
さらには、削られて傷ついた毛穴が炎症を起こして肌が赤くなったり、出血してしまったり、最悪の場合、かさぶたや角質などで塞がれた毛穴から髭が生え出て来られず、埋没毛になってしまったりします。
一度こうなってしまっても、数日間ケアができればもちろん肌は回復しますが、髭の厄介なところは、毎日剃らなくてはならない、ということです。
肌が回復する前に、また剃刀を当てなくてはならず、結果的に肌はボロボロになってしまうのです。
また埋没した毛は、もう剃ることができなくなってしまいますので、十分な注意が必要です。
逆剃りをすると髭が濃くなる
肌がボロボロになっても、「まだ若いし大丈夫」と思っている男性に、ぜひ知って欲しいことがあります。
それは、逆剃りは肌を痛めるだけでなく、髭が濃くなってしまう(=青髭になってしまう)ということです。
なぜ、逆剃りで髭が濃くなるのでしょうか。その理由は、剃刀による皮膚への刺激にあります。
毎日電気カミソリでマウスの体毛を剃るという実験を行ったところ、「一時的に体毛が太くなる」という結果が出ました。
刺激を与えるのを止めると元に戻るので、刺激が毛を太くしているということがわかります。
これと同じ原理で、逆剃りによって髭が毛流れとは逆に引っ張られることで刺激を受け、丈夫な髭を生やそうとする働きにより、毛が太くなってしまうのです。
肌を傷めない正しい髭の剃り方
肌を傷つけたり、髭が濃くなるなど、逆剃りによるデメリットはご理解いただけたかと思います。
では肌を傷めない正しい髭の剃り方とは、どういったものなのでしょうか?
肌に優しい道具選びから、髭を剃るのに適した時間、道具の管理や使い方、剃った後のケアまで、細かく解説していきます。
皮膚への負担の少ない道具を選ぶ
一般的に髭剃りのために良く使われているT字剃刀には、5枚刃などの多枚刃と、旅館やホテルなどで見かける1枚刃の剃刀がありますが、何故刃の枚数に違いがあるのでしょうか。
刃の枚数と、肌への負担には「刃の枚数が多い=肌への負担が少ない」という関係があります。
例えば、肌を押す力を10としたとき、1点だけで押そうとすると、その1点に10の力を加えなくてはなりませんが、力点を分散し、5つの点で10の力を加えようとするならば、ひとつの点につき2の力を加えるだけで良いことになります。
これと同じことで、1枚刃でかかる負担を、5枚の刃に分散させれば、その分肌への負担が少なくて済むのです。
つまり、選ぶべき剃刀は1枚刃や2枚刃のものではなく、5枚刃や6枚刃の物が望ましいのです。
とは言え、せっかく多枚刃の剃刀を使っていても、刃が汚れたりサビついていたりして、劣化していると逆剃りをしなくても毛が刃に引っ掛かるようになり、肌が引っ張られて負担がかかってしまいます。
剃刀の刃は劣化する前に交換するようにしましょう。
交換時期については、「スムーサーの色が白くなったら」、「2週間ごと」など、メーカーによって違いがあったり、髭の濃さや太さ、使用頻度によっても変わってくるため、見極めが難しく、剃れなくなってきたら替えれば良いという意見もあります。
髭剃りのプロである理容師さんは、一般的な髭の濃さと太さの人で10回程度を目安とすることが多いため、10回使用したら交換する、というようにしておけば、刃の劣化による肌への負担はまず気にしなくて良いでしょう。
また、最近では電動と手動の両方が選べるようになっている剃刀や、顔の複雑な曲面を難なく剃れる高機能な剃刀も出ています。
下に紹介する商品は、もちろん肌への負担も考慮した設計になっています。
ぜひ口コミなども参考にしてみてください。
ジレット 髭剃り プログライド フレックスボール パワー 本体
髭を剃るのは朝
毛には伸びやすい時間帯がある、というのをご存知でしょうか。髪の毛であれば、午前10~11時と午後4~5時くらいが一番伸びます。
ところが、同じ毛であっても、髭が一番伸びる時間帯は朝の6時~10時なのです。
一番伸びる時間帯に剃っておけば、その後ほとんど伸びないので、剃った後の状態を保ちやすくなります。
つまり、髭を剃るには朝がベストなのです。
また、朝に髭を剃ることのメリットは他にもあります。
皮膚のダメージは、成長ホルモンが一番分泌される22時から2時を中心とした、夜の時間帯に回復します。
つまり、ダメージを回復してから迎える朝の時間帯は、肌が一番元気なため、同じ刺激を与えるにしても、刺激に耐える力が強いと言えます。
道具と顔の洗浄
髭を剃る前には洗顔することをおすすめします。
と言うのも、皮膚の表面に油脂や角質が付着している状態だと、剃刀の滑りが悪くなる=刃を強く肌に当てやすくなり、結果的に肌を傷つけてしまうことになるからです。
さらにこの時、肌に細菌が付着していれば、傷ついた皮膚に細菌が入って炎症を起こしてしまいます。
また髭は濡らすと水分を吸って柔らかくなります。
つまり、剃りやすくなるため、そうではない状態の時よりも、剃刀を軽く当てるだけで剃れる=肌への負担が少なくて済む、と言うことになるのです。
これらの理由から、髭剃り前には洗顔をおすすめするのですが、気を付けなくてはいけないのは、同じように道具も洗浄して清潔な状態にしておかないと意味がないということです。
つい髭剃り後の肌の状態に気を取られ、うっかり剃ったままの剃刀を放置してしまったりしては、刃の持ちを悪くするだけでなく、細菌も発生してしまいます。
剃った後には、道具をしっかり洗浄しましょう。
髭を柔らかくする
洗顔後なら髭が水分を吸って柔らかくなると言っても、洗顔後の肌に直接剃刀を当ててはいけません。
必ずシェービング剤を使いましょう。シェービング剤には保湿成分が含まれているので、剃った後の肌のことを考えても、当然使った方が良いです。
また、「自分は相当剛毛だ」と言う方には、洗顔後の蒸しタオルがおすすめです。
めんどくさいと思うかも知れませんが、ほとんど手間はかかりません。
清潔なタオルを水で濡らし、絞ってからレンジで1分程度温めましょう。
(レンジのW数により差が出るので、適度に加減してください)熱すぎない程度の温度になったタオルを、髭の生えている部分に覆うようにして当てます。
温度が下がるまで(1分程度)そのままにします。
この蒸しタオルを洗顔後、シェービング剤を塗る前に行うことでさらに髭を柔らかくでき、剛毛な方でも綺麗に剃ることができます。
T字剃刀を上手に使う方法
多枚刃であれば、ほとんどの剃刀が肌への負担を少なくした設計になっていますが、刃を当てる角度などを知ることで、さらに肌に優しい上手な使い方ができるようになります。
剃刀の刃は、肌に対して寝かせるように当てるほど、皮膚を傷つけにくくなります。とは言え、完全に寝かせてしまっては剃れないので、なるべく寝かせるようにしつつも剃れる角度を探してみてください。
また、剃る方向は、毛流れに沿うようにします。
この毛流れに沿った順剃りで、まずは全体を剃るようにします。どんなに剃る前に入念な準備をしても、最初から逆剃りをしてしまっては、台無しです。
まずは全体を順剃りし、どうしても剃り残してしまった部分などを優しく刃を寝かせるようにして逆剃りします。
以下に、剃刀の上手な使い方の動画を紹介しますので、参考にしてみてください。
電動シェーバーを上手に使う方法
ここまでは主に、一般的なT字剃刀について触れてきましたが、電動シェーバーを使っている方や今後使ってみたいという方は、その駆動方式によって剃り方に違いがあることを知っておきましょう。
詳しくは商品の取り扱い説明書に書かれていますが、往復式シェーバーを使う場合は肌に直角になるようにヘッドを当てて、ゆっくりと直線を往復させるように剃ります。
一方で回転式シェーバーは小さく円を描くように動かして剃ります。
どちらも強く当て過ぎず、ゆっくり動かすことがコツです。
電動シェーバーは、シェービング剤を使わないイメージがありますが、シェービング剤を塗った上から使えるシェーバーもありますので、以下の動画を参考にしてみてください。
剃り終わったらローションでスキンケア
髭を剃った後は、シェービング剤の使用有無に限らず、水洗いをおすすめします。
シェービング剤を使っていなくても、剃った後の肌には、髭と一緒に削り取られた角質などが付着しているためです。
また、冷たい水を使うことで、毛穴を引き締める効果もあるため、毛穴に細菌が入ってしまうなどといったトラブルも防ぐことができます。
シェービング剤には保湿成分も含まれていますが、水で洗い流した後に、肌に突っ張った感じを覚えるようであれば、化粧水などを使うようにしましょう。
アフターシェービングローションはZIGENやDHCなど、各メーカーから出ていますので、ぜひ自分に合った、使い心地の良い物を見つけてみてください。
また、抑毛ローションを使用すると、肌の保湿効果のほかに毛が生えてくるのを抑制する効果も期待できます。
また、除毛クリームという商品もありますが、除毛クリームは刺激が強いので顔などのデリケートな部分への使用は控えましょう。
除毛クリームはムダ毛を溶かすので、毛の処理が綺麗にできますが、腕や手などの部位にしようするようにしましょう。
剃った後を綺麗に見せるならコンシーラー
どんなに肌を傷めないように気を付けていても、傷や赤みなどの肌トラブルが起きてしまった場合や、遺伝や加齢による青髭を目立たなくしたい場合には、コンシーラーを使う、という手段があります。
コンシーラーって何?!と思った方も多いかと思いますが、女性であれば皆使ったことがあるような一般的なメイク用品のひとつで、ニキビやシミなどを目立たなくするためのものです。
女性用のコンシーラーは化粧下地の後、ファンデーションの前に塗る、など、順序や塗り方にも細かいコツがありますが、男性用のコンシーラーの使い方はいたってシンプル。
目立たなくしたい場所に直接塗るだけで良いのです。
以下のサイトに人気のメンズコンシーラーや、その塗り方なども掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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本気で肌をきれいにしたいならサロンの脱毛
ここまで、肌を傷めず正しく髭を剃る方法やアフターケア、道具の選び方や手入れにおいて気を付けなくてはならない事などをお伝えしてきました。
一度覚えて習慣になってしまえば、簡単なことですが、毎朝続けなくてはならないと思うとちょっとゲンナリすると言う方には、サロンの脱毛を利用するという手段もあります。
サロンでの脱毛であれば毛根から処理が可能で、一度脱毛すれば髭を剃る行為も不要なので、肌を傷つけないばかりか、毎朝髭剃りに費やす時間も必要なくなります。
少し前まで、脱毛と言えば女性専用サロンしかありませんでしたが、今では男性の脱毛もすっかり一般的になり、数多くのメンズエステサロンがあります。
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まとめ
逆ま剃りは肌を傷つけ、髭も濃くなってしまう剃り方です。
まとめると、肌への負担を最小限にするには、逆剃りをせずに以下の手順で剃りましょう。
- 多枚刃の剃刀を使う。
- 刃は10回程度使ったら交換。
- 髭は朝に剃る。
- 髭を剃る前に洗顔する。
- 使った剃刀はしっかり洗い、清潔に保つ。
- シェービング剤や蒸しタオルを使う。
- T字剃刀の刃は寝かせるように肌に当て、毛流れに沿って全体を剃ってから、剃れないところだけ逆剃りする。
- 往復式シェーバーは直線方向に、回転式は小さく円を描くように、どちらもゆっくり動かす。
- 髭を剃った後は、ローションなどで保湿する。
また、万が一肌を傷つけてしまった時などにはコンシーラーを使用しましょう。髭にまつわるすべての煩わしさから解放されるにはサロン脱毛がおすすめです。
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